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日本政府による 横田めぐみ氏 遺骨DNA鑑定結果 捏造問題
北朝鮮脅威論を、日本軍国化のため「国民洗脳」に利用


第162回国会 外務委員会 第4号(平成17年3月30日(水曜日))

2005/4/7

X-FILES index


横田めぐみ氏遺骨「ニセと断定してない」帝大担当医がネイチャー誌で告白
ウソツキは日本側で、北朝鮮に対するイイガカリだった (X-FILE 2005/2/25)


平成十七年三月三十日(水曜日)
    午前九時開議
 出席委員
   委員長 赤松 広隆君
   理事 谷本 龍哉君 理事 中谷  元君
   理事 渡辺 博道君 理事 大谷 信盛君
   理事 首藤 信彦君 理事 増子 輝彦君
   理事 丸谷 佳織君
      宇野  治君    植竹 繁雄君
      木村 隆秀君    高村 正彦君
      佐藤  錬君    鈴木 淳司君
      土屋 品子君    寺田  稔君
      西銘恒三郎君    平沢 勝栄君
      三ッ矢憲生君    宮下 一郎君
      稲見 哲男君    今野  東君
      鈴木 康友君    鳩山由紀夫君
      藤村  修君    本多 平直君
      村越 祐民君    赤羽 一嘉君
      赤嶺 政賢君    東門美津子君
    …………………………………
   外務大臣         町村 信孝君
   外務副大臣        逢沢 一郎君
   政府参考人
   (警察庁警備局長)    瀬川 勝久君
   政府参考人
   (防衛庁防衛局長)    飯原 一樹君
   政府参考人
   (防衛庁運用局長)    大古 和雄君
   政府参考人
   (防衛施設庁長官)    山中 昭栄君
   政府参考人
   (防衛施設庁施設部長)  戸田 量弘君
   政府参考人
   (法務省入国管理局長)  三浦 正晴君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 遠藤 善久君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 齋木 昭隆君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 丸山 純一君
   政府参考人
   (外務省大臣官房審議官) 中富 道隆君
   政府参考人
   (外務省北米局長)    河相 周夫君
   政府参考人
   (外務省領事局長)    鹿取 克章君
   外務委員会専門員     原   聰君
    ―――――――――――――

http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000516220050330004.htm

- 前部 略 -

首藤委員(民主党) ・・・・・・・・・・ では、何で障害になっているのかというと、それはやはり日本と北朝鮮との関係ですよね。
障害になっているのは二国間の関係なんですよ。その二国間の関係のどこが起点かというと、それは昨年に外務省が派遣団を送って、そこで横田めぐみさんの遺骨と称されるものが送られてきた、それを科学分析に回したらにせものだった。
そういうことで十二月から一挙に緊張感を強めて、日本は小泉さんが約束した人道支援まで打ち切っちゃったわけですね。

 では、そのもととなった、横田めぐみさんの遺骨がにせものだった、かくも不誠実な国だ、かくも私たちをばかにしている国だ、こういうふうに一方的に言っているわけですけれども、では、その科学的分析というのは、これはもう前回言わせていただきましたこのネイチャーで、いや、そんなことでは、火葬になった骨の断片からは、今の技術ではミトコンドリアのDNAは発見されないというのが科学的知見であり、発見されたとしても科学的にそれを確証できないという記事が出ました。

 私は、世界を代表するような科学雑誌のネイチャーがそういうことを発表したのは驚いたんですけれども、さらにまた、それの継続でネイチャーは、日本政府をもう一度、日本政府のやっていることは科学を政治でゆがめているとエディトリアルで書いているわけですよ。

 このネイチャーは、御存じのとおり、何か趣味の人が見るのではなくて、世界を代表するような科学者、何十万人の大科学者がそれを見ているわけですよ。
だから、もしそういうことで、ネイチャーの言っていることに日本も反論できなければ、これはもう本当に日本の科学の水準、そしてまた科学を日本が悪用しているんじゃないかという批判にこたえられないわけですよ。

 これは既にもうネイチャーだけではなくて、韓国でも大変強烈な批判があって、韓国は日本と違って、例の有名な地下鉄の火災事件というのがあって、地下鉄で犯人がガソリンをまいたために百人を超える人が焼死体になっている。
本当にたくさんのサンプルがあるわけですよ。
そこでも、こんなに限られた空間で、こういう火葬とかシステム的に高温の熱を与えるんじゃなくて、火葬というのはばらばらな条件があって、靴を履いていれば温度が下がったりいろいろなことがある。
それにもかかわらず、韓国では、その焼死体の中の焼けた骨からは一切DNAが発見されなかったということなんですよね。

 それから、九・一一のアメリカのテロの中でも、あれも本当に限られた、しかも火葬とかいうんじゃなくて本当にいろいろな条件があって、もっと検査という点ではよりDNAが残りやすい状況にあったにもかかわらず、何と四割が確定できなかったというように言われているんですよ。

 どうしてそれが日本で認められるのか。
そんなだったら、日本の科学的水準が本当に怪しいものだ、しかも、それを政治がゆがめているという評価が定着していきますと、例えばBSEの問題に関しても、日本がこういう科学的な成果があるからアメリカじゃなくて日本はこちらへ行くんだと言っても、世界で通らないじゃないですか。

 ですから、そうしたネイチャーの第二回のものが、エディトリアルが出て、世界じゅうから日本のこの検査に関しては大変な批判がある、これに対して日本政府はどういうふうに対応しようとしているんでしょうか。いかがでしょうか。


町村国務大臣 ネイチャーが立派な雑誌であるということは私も承知をしておりますが、一々の報道等には、それは必要があれば反論してもいいのですが、私どもは一々それについて言う必要はない、こう考えております。

 御指摘の取材を受けた関係者に対しても、これは私ども、直接というよりは捜査当局の方から事実関係を確認したわけでございますけれども、その関係者は取材の中で、焼かれた骨によるDNA鑑定の困難性一般論を述べたにとどまっておりまして、当該鑑定結果が確定的ではないんだという旨を言及したことではないということをその方が言っておられると私どもは聞いております。

 いずれにいたしましても、この当該報道が今回私どもがやったこの鑑定結果に何らの影響を及ぼすものではない、私どもはそう判断をいたしております。

首藤委員 違いますよ、外務大臣、これは日本の、あるいは東アジアの安全が絡むかもしれない大きな問題なんですよ。
いろいろ緊張関係があって、もっと大きな深刻な問題になったとき、あるいは日本が国際社会で拉致問題を解決するために訴えて、その起点がどこにあるか論争になったとき、日本の態度というものが、こんなに非科学的なことで日本が主張してきたということが明らかになれば、我が国は再度、私たちの名誉を失っていくわけですよ。
ですから、このことは本当にそんな一雑誌の問題ではないんですよ。

 私自身も、その雑誌の記事を書かれたシラノスキー記者にインタビューして詳しく聞きましたよ。
そうすると、やはりこれは、それを分析された吉井講師自身が、これは驚いた、自分でもまさか出てくるとは思わなかったというぐらい、彼らにとってもたまたま出てきたことなんですね。

 しかし、問題は、それがうそだとかいうんじゃなくて、明らかに、吉井講師自身が認めているように、骨というものはまるでスポンジのようにいろいろなDNAを吸収してしまう。
そこで人が話していて、例えばつばが飛んでいったり、あるいはそういう何か生体の微妙な飛沫、汗とか空気の中の湿気とか、そういうものでもDNAというのは吸収されていくわけですね。

 そこで、例えば、違うというならば、ほかの人のDNA、ミトコンドリアが出るというならば、例えばそこの研究室にいるすべての女性のDNAをチェックしたか、そういうことが本当は必要となるわけですが、この問題がどういうふうにされたかは大変疑問なまま、あたかも科学的な証拠だとして外交の関係を断絶するぐらい大きなことをやり、それが六カ国協議の障害になっているんですね。
この責任というのは、やはり政府の責任というのは余りにも大きいと思うんですね。

 問題なのは、ではもう一回骨を出してくださいと言ったら、それは実験の過程で粉砕しちゃってなくなっちゃいましたと。
証拠がなくなったら、これは反論しようがないじゃないですか。
いかに北朝鮮のいわゆる備忘録がインチキだとかいったって、こちらも立証できなければいけない。

 そこでお願いしたいのは、分析ですけれども、クローン化していくわけですね。
ただその骨からDNAを取り出すんじゃなくて、それを、そのミトコンドリアのDNAをクローン化していく、いわゆるネステッドPCRという方式で吉井講師が独自にやられるわけですけれども、当然のことながら、その結果として出たものは何かの形で残っているんです。

 骨自体は、粉砕しそれを溶液に浸して溶かしてしまったかもしれない。
しかし、その結果を遺伝子に写したプライマーや、あるいは、もし細菌とかそういうものに写したら、それはそこのコロニーには当然のことながら残っているわけですね。
それは果たして残っているのか。もし残っていなかったら、私は、それは証拠を隠滅したことになる、そうじゃないでしょうか。
警察の御意見をお聞きしたいと思いますが。


瀬川政府参考人 お答えいたします。
 本件鑑定は、まず申し上げますと、横田めぐみさんの遺骨であるとして北朝鮮側から提供があったものにつきまして、刑事訴訟法の規定に基づきまして、厳格な手続によりまして、国内最高水準の研究機関であります帝京大学及び科学警察研究所でDNA鑑定を実施したものでございます。

 今御質問の中で、いわゆるコンタミネーション、汚染の可能性ということも御指摘をされましたけれども、そういった問題については、鑑定人において十分考慮され、骨片をまず十分に洗浄した上で鑑定を行ったものと聞いております。
その表面を洗浄した液からはDNAは全く検出されていないということでございまして、骨表面の汚染物質によるDNA鑑定の結果ではないということが鑑定書の中においても明らかになっているところでございます。

 それから、お尋ねの鑑定に供したDNAの増幅物は保存されているのかということでございますが、具体的な鑑定の内容につきましては捜査上の問題でございますので差し控えさせていただきますけれども、一般論として申し上げれば、こういった鑑定に際しましては、鑑定の客観性を確保するために、可能な範囲で再鑑定のための考慮というものが払われているものであるということは申し上げておきたいというふうに思います。

 ただ、本件の鑑定は、事の重大性、重要性を十分考慮しまして、鑑定人において二度にわたって行われました。二度とも同様の結果が出たものであるということを申し上げておきたいというふうに思います。

首藤委員 いや、局長、それはおかしいですよ。
刑事訴訟法でこういうような手続で、例えば人の罪科が決まり、警察は柏に巨大な科学警察研究所、科警研を持っていて、にもかかわらず一私学の一講師がやっている研究機関が日本の最高水準というんだったら、それなら科警研は廃止したらいいじゃないですか。
膨大な人間がいて。そんなことで有罪、無罪の証拠が出たら、科学警察じゃないし、近代警察じゃないですよ、それは。

 それは、当然のことながらクロスチェックをして、もしこういうような国際的な問題だったら、国際機関にも頼んでやって、それから例えば先ほど言っていたネステッドPCRの結果、サンプルが残っているならそれを今提示されたらどうですか。
我が国も吉井講師以外にもいろいろな法医学の専門家がたくさんいて、その方たちが見て、ああ、それは間違いない、これは確かにそういうことがあって、コンタミネーションじゃないということがわかれば、それはそれでまた一つの外交をバックアップする事実になっていくわけです。
ですから、どうしてそういうことをされないかですよ。

 私は、吉井講師に会う必要はもちろんあると思いますけれども、それはまたこれからの話題として、その吉井講師が何と警視庁の科捜研の研究科長になっちゃった。
これ、職員ですよ。科学警察の研究所へ出向されるとか、そういうことならともかく、一民間人のおよそ警察的な訓練を受けていない人が警視庁の科学捜査の、捜研の、それの職員になってしまう。それは、多くは今既に言われているように、証人隠しじゃないですか。

 こんなことをやっていては日本がやはり世界から認められるわけないですよ。
こんなこと、分析結果、私は北朝鮮の今までやったことも言っていることもでたらめだと思いますよ。
しかし、相手がでたらめだからといってこちらがでたらめをやっていいということは何もないんですよ。
やはりきちっとやっていかなければいけないんだと思うんですよ。

 そうした問題に関して大臣にお聞きしたいんですよ。
ですから、客観的に言うと、これは韓国でもアメリカでも、このネイチャー誌を見た人からもうぼろくそに言われています。
それならば、なぜこんなインチキなものをやったか。二つしかないんですよ。

 一つは、もういいから、北朝鮮との間はもう完全に国交を断絶するつもりでばんとぶつけてやる、もう言い言葉に返す言葉でぶつけてやると。
あるいは、横田めぐみさんが本当にどこかで生きていると確証を持っていて、だから遺骨なんというのは全部うそなんだということを考えておられるのか。
どっちのケースでしょうか。外務大臣、いかがでしょうか。


町村国務大臣 委員から我が方の科学的な鑑定のその信憑性をまことに疑わしめるような、そういう御発言があったのは、私は大変残念なことだと思います。
私どもは、何の予断も持たずに、あらかじめどういう結論を引き出そうということで警察の鑑定を受けたわけではございません。
あくまでも鑑定は鑑定として、客観的、第三者的なものに答えを出してもらおうということで警察の方がなさったわけであります。

 それについてまことに今の委員の発言は、何かあたかも結論を持ってそういう結果をもうどんどん書いたと言わんばかりの御発言は、ぜひこれは、私どもがこの問題に真剣に取り組んでいるということに対する半ば侮辱ともとれるような御発言でありますから、ひとつ私は、その辺はよく慎重に言葉を選んで御発言をいただきたいとお願いをいたします。

首藤委員 いや、外務大臣、今おっしゃった言葉はそっくりお返ししますよ。
私は、こういうことを言えば、私のところにはたくさんの抗議メールが来て、いろいろな電話がかかってきて、大変な思いをしているんですよ。
しかし、私は、日本の名誉のために、国会議員として真実を明らかにしなければいけないと。

 私は、別に政府を批判しているんじゃないんですよ。
真実はどこにあるのか。真実を確証できるならば、証拠があるなら、もう一度確証したらどうですか、そういうことを言っているわけですよ。
それは、ですから外務大臣、まさに同じ言葉をお返ししたいと思います。

 残念ながら時間になりましたけれども、私は、この問題を明らかにしなければ必ず国際社会の場で日本が再度たたかれることになる、したがってやはりこの問題はしっかりして先へ進んでいきたい、そういうことを切に切にお願いして、質問を終わります。

 どうもありがとうございました。




アメリカの専門家も日本の遺骨鑑定に疑問

アメリカのDNA分析専門家も日本政府が別人のものだと発表した日本人拉致被害者の横田めぐみさんの遺骨分析方法に疑問を投げかけた。

アメリカ誌「TIME」アジア版最新号(4/4付)は、日本の帝京大学研究チームが遺骨鑑定の結果に誤謬の可能性があることを認めたという2月の科学誌ネイチャーの報道に触れ、「研究チームが使ったDNA分析技法の遺伝子重合酵素法(nested PCR)に疑問点がある」と報じた。

TIMEはアメリカのDNA分析専門家のテリー・メルトン氏の言葉として、「この分析法は(外部の物質による)汚染の危険性が高く、アメリカの専門的な法医学研究所では使われていない」と伝えた。(Terry Melton, a DNA expert at Pennsylvania-based Mitotyping Technologies)

これに関連し、韓国のイ・スンファン最高検察庁・遺伝子分析室長は「この方法は外部の異物のDNAが数回に渡る増幅過程を経て、結果に影響を及ぼす可能性が高く、信頼性に欠ける検査」と説明した。

TIMEは「北朝鮮側は日本政府が発表した遺骨鑑定結果に強く反論したが、誰もその主張に耳を傾けなかった」と指摘した。朝鮮日報


<「鑑定は最高水準」 日本政府が北朝鮮の遺骨返還要求で見解 : 盗人猛々しいというように見えるのは私だけか?>

4/13 外務省は、北朝鮮に対し、遺骨問題などについての日本側の見解を伝えた。
北朝鮮が同13日、横田めぐみさんのものとして日本に渡した遺骨の返還を求める通知文を在北京日本大使館に送ったことから、これに回答する形で見解を示した。

外務省関係者らによると、日本側は、『日本側の遺骨の鑑定は最高水準のものだ』、『遺骨の鑑定結果について、必要なら説明する用意がある』、『拉致被害者のうち、生存者の即時帰国と真相究明を求める』、『北朝鮮の貨客船「万景峰号」が求めた、船舶油濁損害賠償保障法に基づく日本の港に入港するための申請については審査中だ』 との方針を、在北京北朝鮮大使館に伝えた。

これに先立ち、北朝鮮側は「日本政府が一日も早く遺骨鑑定捏造事件の真相を究明し、責任者の処罰と遺骨返還を強く求める」と要求したという。朝日新聞

これではまるで、日本政府のいう『極悪国家』は日本政府そのものではないかと思えるような言い様だ。
ここまでの証拠は、日本側に圧倒的に不利なものである。
このまま日本政府は世界に恥を曝しつづけるのか? それとも日本はアメリカのように、「明らかな嘘」をゴリゴリと恥ずかしげも無く突き通すような、傲慢ワガママな卑劣国家を目指しているのだろうか。

日本政府も日本国民も、「日本政府の行った鑑定の正確性を証明」するのは、すでに北朝鮮政府だけではなく、世界であるという問題になっていることに気が付くべきである。